2005-01-01から1年間の記事一覧

太宰治「人間失格」

人間失格、グッド・バイ 他一篇太宰 治岩波書店 1988-05売り上げランキング : 81,029Amazonで詳しく見る by G-Tools わたしが大学1年か2年の頃、友人に「落ち込むからこの本は読まない方がいいよ」と言われたのをきっかけに、それだったら読んでやろうと読…

H. ヘッセ「ヘッセ詩集」

ヘッセ詩集H. ヘッセ Hermann Hesse 片山 敏彦みすず書房 1998-01売り上げランキング : 305,524おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ドイツの詩人へルマン・ヘッセ(1877〜1962)の詩は、全体としてあまり私の印象に残らない作品が多い。狂気の詩人ラ…

本日の一言(孔子)

「過ぎたるは及ばざるが如し」(孔子、「論語」) 職場の人が、同じ職場の管理職Aさんの仕事ぶりを見て使った言葉で、印象に残った。 やり過ぎは及ばないのと同じだ、という意。何事もほどほどに、ということであろう。中庸の道を説く孔子らしい批評の言葉だ…

ジョージ・ロイ・ヒル監督「スティング」

スティングロバート・レッドフォード ポール・ニューマン ロバート・ショー ジョージ・ロイ・ヒルソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2002-08-01売り上げランキング : 7,843おすすめ平均 娯楽作として超一流こんなユニークで面白い映画はまずないっすね…

ゲーテ「ゲーテ格言集」

ゲーテ格言集ゲーテ新潮社 1952-06売り上げランキング : 4,374おすすめ平均 ぐさっと心にきます。人間ゲーテ人生の奥深さが短い言葉に凝縮されて・・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools この本を読むと、ゲーテの洞察力がいかに鋭いかが、いやおうなく分かる…

リチャード・アッテンボロー監督「遠い夜明け」

遠い夜明けケビン・クラインおすすめ平均 南アの人種隔離政策を暴いた傑作。歴史教材としても優れているアパルトヘイト政策を暴いた傑作。Amazonで詳しく見る by G-Tools 予想以上に印象に残る映画だった。 この手の社会派ノンフィクションは、社会の暗い現…

本日の一言(柳田国男)

「何が新しく生まれた美しさで 何が失われた大切なものか。 それをいつも考えること」(柳田国男)よかったら投票してください→人気blogランキング

佐藤昭子「決定版 私の田中角栄日記」

決定版 私の田中角栄日記佐藤 昭子おすすめ平均 真実は時間が導き出すか見るものの「虚」「実」まさに、田中角栄の側近の知られざる日記Amazonで詳しく見る by G-Tools 長年、田中角栄に秘書として仕え、角栄の支持母体である越山会を始めとする政治団体、関…

次のステージへの挑戦(千利休の「守・破・離」)

今日、仕事の山場を乗り越えた。 今日のためにこの1ヶ月の間、残業・土日出勤のオンパレードの中で準備してきた。それをついにクリアーできたのである。充実感は確かにある。 あまり具体的に書けないのが残念だが、わたしの仕事の世界では、今日の業務をこな…

石城謙吉「森はよみがえる―都市林創造の試み」

森はよみがえる―都市林創造の試み石城 謙吉講談社 1994-09売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 森林管理の現場で働く人々にとっては非常に実践的な本である。 著者の石城謙吉は、大志を抱き、北海道大学苫小牧演習林に赴任し、演習林の一大…

津本陽「異形の将軍 上・下―田中角栄の生涯」

異形の将軍 上―田中角栄の生涯津本 陽幻冬舎 2002-10売り上げランキング : 21,351おすすめ平均 角栄小説の最高峰小さき声を代弁する大きな声戦後の政治史における田中角栄とは何かAmazonで詳しく見る by G-Tools異形の将軍 下―田中角栄の生涯津本 陽幻冬舎 2…

農家に学ぶ(家畜糞尿問題について)

仕事で農家回りをしていて、酪農業の糞尿問題について、興味深い話を聞くことができた。この農家の方の名前をここで仮にAさんとしておこう。 1. 北海道の家畜糞尿問題の深刻さ 北海道では道東や道北を中心に酪農業に携わる農家が多いが、近年、それらの地域…

デヴィッド・リンチ監督「エレファント・マン」

エレファント・マン 作品生誕25周年ニューマスター版ジョン・ハート デヴィッド・リンチ アンソニー・ホプキンス アン・バンクロフトジェネオン エンタテインメント 2005-02-25売り上げランキング : 2,385おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 小学生…

「21世紀の倫理を考える⑤」(質疑応答)

1.「自立した個」をめぐって(確かなる「私」などは存在するのか) 質問 「自分で考えて、自己のうちに規範を見出すと言うが、そんなにしっかりとした自分(私)は存在するのか。自分で一生懸命考えた答えだと言っても、それは知らず知らずのうちに周囲に、…

「21世紀の倫理を考える④」(勉強会での発言要旨)

7.探検部の探険論争 それでは次に②に進んで、「『あえて』やる前向きさ」という規範について説明します。これも対立モデル「しらけムードのニヒリスト」にかかわる、わたしの体験から話をはじめます。 かつてわたしが学生時代に探検部という団体に所属して…

「21世紀の倫理を考える③」(勉強会での発言要旨)

そこで21世紀の倫理ですが、今回は、わたしが重要と考える規範を3つピックアップし紹介して、これからの社会の倫理を考える題材としたいと思います。規範モデルの紹介は、対立するモデルとの比較の中で説明したほうが分かりやすいと考えましたので、ごら…

「21世紀の倫理を考える②」(勉強会での発言要旨)

3.伝統的な民主主義批判 民主主義批判は、何もわたしが最初なわけではなく、哲学や社会科学などの分野では伝統的におこなわれてきました。 古いものでは、古代ギリシャの哲学者のプラトンの批判が有名です。古代ギリシャのアテネで行われていた政治は直接…

「21世紀の倫理を考える①」(勉強会での発言要旨)

先日、ある場で、現代社会の状況について30分程度のスピーチをする機会があった。好評を得たこともあり、その内容をここにアップしたい。なお文章化するにあたり、一部加筆・修正していることを明記する。 1.ブッシュ大統領と民主主義 それではわたしの…

飯島愛「プラトニック・セックス」

プラトニック・セックス飯島 愛小学館 2000-10売り上げランキング : 236,472おすすめ平均 勇気と、挑戦と18禁最後の両親とのエピソードは感動的!Amazonで詳しく見る by G-Tools 以前、旅先の古本屋でたまたま見つけて、なんとなく開いたら、なかなかどっ…

佐藤優「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて佐藤 優新潮社 2005-03-26売り上げランキング : 92おすすめ平均 上四半期最大の収穫の1つ最高「国家の罠」を暴露した書物Amazonで詳しく見る by G-Tools ムネオ騒動を覚えている人も多いだろう。本書は、そのムネオ…

司馬遼太郎「竜馬がゆく」

竜馬がゆく〈1〉司馬 遼太郎おすすめ平均 幕末入門書IT維新/経営者のバイブルいわゆる「心が洗われる」思いになれます論破しても人は動かんぜよ時代の先を行く、竜馬の生き様に感動。Amazonで詳しく見る by G-Tools 大学時代に、里山研究をやっている先生の…

植村直己「青春を山に賭けて」

青春を山に賭けて植村 直己文藝春秋 1977-01売り上げランキング : 15,425おすすめ平均 山にロマンを賭けた男、植村直己すべての原点、冒険へのいざないアイルトンセナを思い出しましたAmazonで詳しく見る by G-Tools「私の夢は夢を呼び起こし、無限に広がる…

新ブログを作成! その名も「東南アジアを歩く」

東南アジアを歩くという新ブログを作った。これまでここに、書評のブログなのにベトナム旅行の記事を載せたりしていたので、このブログの統一感がなくなりつつあるな、と気にはなっていた。また、このはてなダイヤリーというブログ形式も使いにくい面もある…

城山三郎「もう、きみには頼まない―石坂泰三の世界」

もう、きみには頼まない―石坂泰三の世界城山 三郎文芸春秋 1998-06売り上げランキング : 38,369おすすめ平均 存在感のあった財界人 石坂泰三。これは時代小説か?気骨、まさに気骨。Amazonで詳しく見る by G-Tools わたしの本書の読み方は冷めすぎているのだ…

死について考える

地域の知人がアクシデントに会い、今、死線をさまよっている。特別に親しかったわけでもないが、一緒に仕事をさせてもらう機会もあり、好感の持てる方だった。物腰やわらかで、品があり、笑いが絶えず、真面目な方。このような方が、どうしてこれほどの不幸…

1980年代後半にヒットした洋楽の思い出

1980年代後半にヒットしたスターシップ(Srarship)の「愛はとまらない」という曲を聴きながら、このブログを書いている。 今はもう聴いていないが、かつて私はアメリカのヒットチャートを熱心にチェックしていた時期がある。私が中学生だった1980代後半に、毎…

ホリエモンは現代の織田信長である

前回(3月28日)のブログで、既存の記者クラブ制度を壊そうとしているホリエモンは現代の織田信長である、と述べた。その趣旨を簡単にいうとこういうことである。ホリエモンのニッポン放送買収は、本人が自覚しているか定かではないが結果として、記者クラブと…

堺屋太一「日本を創った12人〈前編〉」

日本を創った12人〈前編〉堺屋 太一PHP研究所 1996-10売り上げランキング : 83,463おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ベトナムで読んだ本の第一弾として本書を取り上げたい。「えっ、ベトナムのビーチで日本の歴史の本を読んだの!?」と驚かれる…

札幌と体調不良と英語スピーチ

先週末は札幌での友人の結婚式に参加。大学の同期生数人と話すことができ、楽しい時間を過ごした。一人の友人が新しい道を歩むと聞いて、そのチャレンジ精神にエールを送りたくなった。リスクを恐れていては何もできない。安定を求めて妥協するか、リスクを…

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