2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

重松清「エイジ」(​新潮文庫)

中学2年生のエイジ。​団地に住む普通の中学生。​ 頭はいいが最近成績は落ち気味。ババスケットボール部で期待されたが、怪我で休部している。両親に対する反発もあるが、反抗するほど嫌いではない。 そんな普通の中学生の主人公の周りで、不穏な事件が起こっ…

池井戸潤「ロスジェネの逆襲」(​文春文庫)

​ 数年前に一世を風靡したドラマ「半沢直樹」。 だけどドラマも見てないし、半沢直樹シリーズの本を読んだのも初めて。 流行りのものは遠ざける質なので。 しかし本書は面白く、一気に読んだ。 銀行員の主人公・半沢直樹は、系列子会社の証券会社に左遷させ…

東野圭吾「麒麟の翼」(講談社文庫)

​ ​東京の日本橋​。橋に設置された2体の​麒麟像​の下で、死体が発見された。​​​すぐに捕まった無職の若者​は交通事故で意識不明の重体​。恋人は被疑者の無罪を主張する。​警察やマスコミは、被害者=会社の管理職、被疑者=元従業員という雇用問題にその原…