2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東野圭吾「変身」(講談社文庫)

平凡な青年・成瀬純一はある日不慮の事故に会い、運命を狂わされていく。 彼は世界初の脳移植手術を受け奇跡的に助かったが、脳提供者の人格が徐々に彼を蝕んでいく。大人しかった彼の性格は怒りっぽくなり、次第に抑えが効かなくなり、ついに殺人まで犯して…

重松清「ビタミンF」(新潮文庫)

重松作品を初めて読みましたが、正直、これだけの書き手だとは知りませんでした。良い書き手と出会えた、この出会いに感謝。 30代後半から40代前半までの、子育て世代の父親の視点から物語は描かれている。その父親の描き方は、時にはいたたまれなくて読み進…