政治問題

鈴木宗男「反乱」

反乱鈴木 宗男 ぶんか社 2004-04-26売り上げランキング : 190720おすすめ平均 好きになった鈴木氏の言い分鈴木宗男が鈴木宗男を語る。Amazonで詳しく見る by G-Tools 鈴木宗男は演説の天才だ、と思っている。 これまで数度、彼の選挙演説を真近で聞いている…

佐藤優「国家の自縛」

国家の自縛佐藤 優 おすすめ平均 「国家主義者」佐藤優圧倒的な外交経験値と知力に感嘆する永田町の皆様へ強靱な知性Amazonで詳しく見る by G-Tools 前作の名著「国家の罠」もそうだったが、本書は、わたしのような外交シロートにとって、とてもためになる入…

山崎豊子「沈まぬ太陽 会長室篇(上・下)」

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)山崎 豊子 新潮社 2001-12売り上げランキング : 4,204おすすめ平均 会社組織への希望なのかもしれない正義を至上命題とした主従が、いま禁断の腐海に踏み込むちゃんと取材せいんかいAmazonで詳しく見る by G-Tools沈まぬ太陽〈5…

山崎豊子「沈まぬ太陽 アフリカ篇(上・下)」

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)山崎 豊子 新潮社 2001-11売り上げランキング : 4,285おすすめ平均 純真な生き方に、熱く感動しました。この取材はすごい!一人でも多くの人が読むべきですAmazonで詳しく見る by G-Tools沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下)山崎 豊…

田中均、田原総一朗「国家と外交」

国家と外交田中 均 田原 総一朗 講談社 2005-11売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 評判の佐藤優著「国家の罠」を読んだときにも思ったことだが、外交というのはつくづくプロフェッショナルの現場だ。交渉相手国との利害関係(win-winの関係…

新しい霞ヶ関を創る若手の会「霞ヶ関構造改革・プロジェクトK」

霞ヶ関構造改革・プロジェクトK新しい霞ヶ関を創る若手の会 東洋経済新報社 2005-11売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools この本を書いた新しい霞ヶ関を創る若手の会とは、平成9年に各省に入省した国家公務員の若手有志が中心となってつくっ…

小泉首相の靖国神社参拝報道に思うこと

先月の話だが、小泉首相の靖国神社参拝の是非が話題になった。中国、韓国はすぐに反応し、不快感をあらわにした。日本国内といえば、かつての左右対立そのままに「戦没者の慰霊という日本人の心の問題は他国にとやかく言われる問題ではない」という参拝賛成…

いま、南北問題を考える

先日、途上国の貧困について話を聞く機会があり、久しぶりに世界の南北問題について考えた。論旨としては、世界の富の80%は世界の20%の富裕層が所有していること(一部の富裕層が世界の富を独占している)、アフリカなどの最貧国では慢性的な貧困で餓死者…

大下英治「永田町ビッグバンの仕掛人 亀井静香」

永田町ビッグバンの仕掛人 亀井静香大下 英治 小学館 1999-02売り上げランキング : 555,628Amazonで詳しく見る by G-Tools 亀井静香氏のことを調べたくなり手に取った2冊目の本。前回読んだ本も大下氏によるルポ「亀井静香奔る!」だったが、前回の評価とは…

大下英治「政界大迷走 亀井静香奔る!」

政界大迷走 亀井静香奔る!大下 英治 徳間書店 2000-10売り上げランキング : 468,258Amazonで詳しく見る by G-Tools 亀井静香という政治家が最近、気になっている。いま亀井氏は、ある意味では「時の人」でもある。 今回の郵政改革における小泉首相との対決で…

森林は本当に緑のダムなのか?

質問:地域のC川の流量が、昔に比べてかなり減った。推移データによると30年前と比べ、C川の水位は1mくらい低下している。これは流域の森林が伐採されたからではないか。 答え:河川の流量が減った原因はよく分からない。C川については、私見では森林伐…

民主党に政権担当能力はあるのか?

いわゆる郵政解散によって衆院選に突入したが、民主党が議席を伸ばすのは確実と言われている。小泉首相の支持率が上がっているとの報道もされているが、自民党内でつぶし合いをしてくれるのだから、相対的に民主党が有利になり議席を増やすことは間違いない…

読売新聞政治部「自民党を壊した男 小泉政権1500日の真実」

自民党を壊した男小泉政権1500日の真実読売新聞政治部 新潮社 2005-06-16売り上げランキング : 1,319おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 「『自民党をぶっ壊す』と言って総裁になった変人宰相は、本当に大鉈を振るっていた。角栄が築いた集票システ…

アフリカからグローバリゼーションを考える

7月に放送されたNHKスペシャル「アフリカ ゼロ年」(4回シリーズ)を見て、改めてグローバリゼーションの功罪について考えさせられてしまった。 わたし自身、アフリカには2ヶ月弱ほど滞在したこともあるし、いくつかの関連著書も読んでいるのだが、今回の…

地球温暖化問題と林業経営について(林業経営は地球温暖化を防ぐのか?)

1. 環境問題議論の安直さ 最近、環境問題についての議論の安直さが気になっている。 環境問題はもちろん大切な問題なのだが、「大切なことだから」「良い事だから」ということで乱暴な論調が多いように思う。たとえば、今さかんに報道されている地球温暖化問…

リチャード・アッテンボロー監督「遠い夜明け」

遠い夜明けケビン・クラインおすすめ平均 南アの人種隔離政策を暴いた傑作。歴史教材としても優れているアパルトヘイト政策を暴いた傑作。Amazonで詳しく見る by G-Tools 予想以上に印象に残る映画だった。 この手の社会派ノンフィクションは、社会の暗い現…

佐藤昭子「決定版 私の田中角栄日記」

決定版 私の田中角栄日記佐藤 昭子おすすめ平均 真実は時間が導き出すか見るものの「虚」「実」まさに、田中角栄の側近の知られざる日記Amazonで詳しく見る by G-Tools 長年、田中角栄に秘書として仕え、角栄の支持母体である越山会を始めとする政治団体、関…

津本陽「異形の将軍 上・下―田中角栄の生涯」

異形の将軍 上―田中角栄の生涯津本 陽幻冬舎 2002-10売り上げランキング : 21,351おすすめ平均 角栄小説の最高峰小さき声を代弁する大きな声戦後の政治史における田中角栄とは何かAmazonで詳しく見る by G-Tools異形の将軍 下―田中角栄の生涯津本 陽幻冬舎 2…

「21世紀の倫理を考える⑤」(質疑応答)

1.「自立した個」をめぐって(確かなる「私」などは存在するのか) 質問 「自分で考えて、自己のうちに規範を見出すと言うが、そんなにしっかりとした自分(私)は存在するのか。自分で一生懸命考えた答えだと言っても、それは知らず知らずのうちに周囲に、…

「21世紀の倫理を考える④」(勉強会での発言要旨)

7.探検部の探険論争 それでは次に②に進んで、「『あえて』やる前向きさ」という規範について説明します。これも対立モデル「しらけムードのニヒリスト」にかかわる、わたしの体験から話をはじめます。 かつてわたしが学生時代に探検部という団体に所属して…

「21世紀の倫理を考える③」(勉強会での発言要旨)

そこで21世紀の倫理ですが、今回は、わたしが重要と考える規範を3つピックアップし紹介して、これからの社会の倫理を考える題材としたいと思います。規範モデルの紹介は、対立するモデルとの比較の中で説明したほうが分かりやすいと考えましたので、ごら…

「21世紀の倫理を考える②」(勉強会での発言要旨)

3.伝統的な民主主義批判 民主主義批判は、何もわたしが最初なわけではなく、哲学や社会科学などの分野では伝統的におこなわれてきました。 古いものでは、古代ギリシャの哲学者のプラトンの批判が有名です。古代ギリシャのアテネで行われていた政治は直接…

「21世紀の倫理を考える①」(勉強会での発言要旨)

先日、ある場で、現代社会の状況について30分程度のスピーチをする機会があった。好評を得たこともあり、その内容をここにアップしたい。なお文章化するにあたり、一部加筆・修正していることを明記する。 1.ブッシュ大統領と民主主義 それではわたしの…

佐藤優「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて佐藤 優新潮社 2005-03-26売り上げランキング : 92おすすめ平均 上四半期最大の収穫の1つ最高「国家の罠」を暴露した書物Amazonで詳しく見る by G-Tools ムネオ騒動を覚えている人も多いだろう。本書は、そのムネオ…

地球温暖化問題への疑問

新年明けましておめでとうございます。昨年末は仕事が忙しく更新頻度がガタ落ちしてしまいましたが、今年は定期的に更新するように頑張りますので、このブログを可愛がってやってください。 さて今回は、今、地球環境問題のシンボル的存在になっている地球温…