本日の一言(砂上の楼閣)

 わたしの職場の管理職O氏の言動を聞いていると、この言葉をいつも思い出す。担当している仕事について、分かったようなフリをして、流行の言葉で飾り立てて喋ることが多いが、実際はその分野についての上っ面の知識しかなく、シロート同然である。仕事も丸投げで、彼は何一つ仕事をやっていない。だから少し詳しい人に突っ込まれると、何も答えることができなくなり、そのアラレもない姿をさらけ出す。
 砂上の楼閣(ろうかく)とは、基礎がしっかりしていないために、崩れやすいことの例えである。楼閣とは「階を重ねて高く造った建物」のことで大きな建物を指しているので、この言葉の直接的な意味は、どんな立派な建物でも砂の上では崩れ去ってしまうということだ。
 知ったかぶりで得意げに話すO氏の悲しい姿を見ていると、わたしは、基礎の大切さを痛感する。基礎を知り、そして現場をくまなく把握することが、O氏的「砂上の楼閣」にならないための道であろう。そのような意味では、O氏はわたしにとって素晴らしい反面教師である。わたしは基礎を大事にし、現場を大事にして、本質的な仕事をしたいものだ。
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