ソウル・フラワー・ユニオン「満月の夕」

満月の夕
満月の夕ソウル・フラワー・ユニオン 中川敬 カラオケ

おすすめ平均
stars決して悲しい歌ではない。これは人間讃歌だ。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
 1995年の阪神・淡路大震災の復興に関わる中で作られた名曲。荒削りな音作りだが、ボーカル中川敬の力強さ、圧倒的な存在感を感じることのできる録音だ。
 私事になって恐縮だが、この曲には強い思入れがある。この曲は阪神・淡路大震災の現場を歌った曲だが、わたしにはどうしても、大学の探検部時代の出来事と完全に重なって聞こえる。特にサビの部分の歌詞は印象的。

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ 焚火を囲む 吐く息の白さが踊る

 この歌詞を聴くと、郡上八幡で徹夜踊りをしたとき、またあまたの活動で焚き火の前で仲間と飲んだときの情景を思い出す。川下りの夜に川原で焚き火をし、ギターをかき鳴らし仲間とよく歌をうたった。酔いが回るほど声のボリュームは上がり、歌う曲は尽きなかった。
 そんな思い出があるからこの曲への思い入れは強く、それが高じて、自分の結婚式で1曲歌ってくれと頼まれたとき、迷わずにこの曲を選んだ。わたしはギターを持ち、妻はリコーダーを持って、この曲を歌った。ちなみに結婚式の入場曲は、ソウル・フラワーの「杓子定木」を選んだ。
 ソウル・フラワー・ユニオンは、民謡や古い大衆歌謡、沖縄民謡や朝鮮民謡などを積極的に取り上げるユニークなバンドで、それを現代風にロックに加工するところが面白い。むかしロシア極東遠征時に、ソウル・フラワー「レヴェラーズ・チンドン」のアルバムを持っていったら、1曲目の「インターナショナル INTERNATIONAL」にロシア人通訳イリヤ氏が異常に反応したのを覚えている。共産党の歌を日本ではこんな風に歌謡曲にしてしまうのか…と絶句していた。

レヴェラーズ・チンドン
レヴェラーズ・チンドンソウル・フラワー・モノノケ・サミット

おすすめ平均
stars体を揺り動かす日本の唄
stars「歌の力」を改めて思い知る
starsやっぱいいですわー
stars残していきたいもの

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(私の評価★★★★★)
よかったら投票してください→人気blogランキング

><