細野真宏「細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編」
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細野本の一番のウリは、むずかしい事柄でも素人でも分かるように分かりやすく書くことができる、その卓越した「分かりやすさ」能力だろう。抜群の論理力で難しい事柄の本質を見抜き、シンプルな書き方で読み手の理解をすすめさせる。またおなじみの熊の絵や表などを多用することで、読み手に文章理解だけでなく、視覚的なイメージ理解をさせる。この２点の手法を駆使し、これまでベストセラーを連発してきた。
今、空前の株式ブームである。その手軽さから素人も株売買にどんどん参加しているが、「なんとなく買ってみる」と雰囲気につられて安易に株を買っていれば、きっと近い将来に手痛い目に会うだろう。われわれは80年代後半のバブルでその苦痛を経験している。
細野は本書で「自分の頭でしっかりと考えることの大切さ」を繰り返して強調している。われわれ新しい個人投資家は、本書やその前編の「細野真宏の世界一わかりやすい株の本」で基礎をしっかりと身に付け、少しずつ、トライアンドエラーを繰り返しながら、株運用に取り組む必要があるだろう。あとで後悔しないためにも。
本書の目次
第１回 「証券会社」の違いと、自分に合う「証券会社」の選び方
第２回 カンタン！ネット上の株売買―リアルタイム実践編
第３回 「増資」の仕組みと“失敗しにくい銘柄”を選ぶコツについて
第４回 「株式分割」の仕組みと「マスコミ情報」の注意点について
第５回 必然性を考えて株価の動きを予測し、捉える“応用的”な実戦演習！
第６回 「株価」と「景気」の差異の見極め方と、マスコミ情報との接し方
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