シルベスター・スタローン「ランボー(First Blood)」

ランボーランボー

ジェネオン エンタテインメント 2004-06-25
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 シルベスター・スタローン主演の大ヒット作。派手なアクションだけでなく、ベトナム戦争の後遺症に悩む帰還兵の現実の一端を見事に描き出しているという点がこの作品のウリだろう。以降のシリーズの作品『ランボー2/怒りの脱出』『ランボー3/怒りのアフガン』がアクションに偏っているので、本作品は三部作の中でもっとも評価できる作品である。
 今改めて見てみると、昔気づかなかったことにいくつか気づいた。まず第一は、ストーリー設定が不自然なこと。いくらベトナム戦争の英雄だったとはいえ、数百人もの警官隊相手に単身でゲリラ戦を挑んで勝ち続ける設定は作り物っぽい感じがする。第二は、本作品のタイトルが「First Blood」(血の始まり)だということ。タイトルにランボーという名が付けられたのは2作目以降である。「First Blood」って少しホラー映画っぽいタイトルだ。第三は、有名な岸壁の大ダイブシーンについて。以前、このダイブはスタントマンを使わずにスタローン自身が飛び降りて、肋骨を折るという大怪我を負ってしまったと聞いた。わたしが中学生の時はその話を聞いて「スタローンは命知らずの役者だな」と感心したものだった。しかし今、見返してみると、まず岸壁から人が飛んでいるのは確かだが(スタローンかどうかは確認できない)、この岸壁ダイブシーンと、下の大木にランボーが引っかかりながら落ちていくシーンは同一のカットではないことに気づく。別々のカットだ。だとすれば、このどちらのカットもスタローンがやっているのだろうか? もしかしたら岸壁ダイブシーンはスタローンはやっていないのかもしれない。
(私の評価★★★☆☆)
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