サム・メンデス監督「アメリカン・ビューティー」

B000B4NFPCアメリカン・ビューティー
ケビン・スペイシー サム・メンデス アネット・ベニング

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-11-25
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 われわれ日本人には、ピンとこない映画ではないか。
 あまりにアメリカ的な状況設定なので、ストーリー展開についていくことができない。若い娘に入れあげる夫、浮気に夢中の妻、隣家の青年に入れあげる娘、しかしその青年は覗きが趣味、そして極めつけは隣家のホモの父親。これら個性的な登場人物がストーリーの中で一つ屋根の下に集ってしまうという、あまりにアメリカ的(?)な状況設定に、われわれ日本人は戸惑ってしまう。こんな状況は日本ではめったにお目にかかれない。
 そして次に、各登場人物の不気味さ、偏狭さ、異常さに、われわれは不快感すら覚える。途中、苦痛な部分が何箇所もあり、DVDを早送りしながら見た。
 一方で、これが今のアメリカ家族の現実なんだ、ダークサイドを鋭く描き出していると評価する声もあるようだ。だからこそ、アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演男優、撮影の主要5部門を受賞したのであろう。わたしの日本人の友人も「最高傑作!」と評価していた。
 しかし私にはついていけない。訳のわからないままストーリーが展開し、そして「えぇ、これで終わり〜?」と終わってしまう感じだ。「これがアメリカ家族の現実なら、アメリカって相当やばい社会だね〜」程度の感想しか持つことができなかった。
(私の評価☆☆☆☆☆)
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