宮崎駿監督「紅の豚」

紅の豚
森山周一郎 岡村明美 加藤登紀子 大塚明夫

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2002-03-29
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おすすめ平均
自由で明るく美しい
何度も観たくなる
ある意味、宮崎監督が最も個人的に作った映画

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 1920年代のイタリアのアドリア海が舞台。紅の翼飛行艇を乗り回し、空賊相手の賞金稼ぎをしている主人公ポルコ・ロッソ。幼なじみでホテルの支配人をしているジーナ婦人、ポルコの飛行艇の修理を担当した若き女性設計士フィオ、そしてポルコと対決する空賊の面々。
「カッコイイとは、こういうことさ」
 糸井重里のキャッチコピーそのままの、中年男のかっこよさを追求した宮崎アニメの秀作。若い世代を主役にしたがる宮崎アニメの中では、異色作と言えよう。
 主人公ポルコは、操縦のプロフェッショナルで、孤独で、日々が戦いで、硬派で、友情に厚い。宮崎氏は、これら一昔前にダンディーと思われていた要素をすべてつぎ込み、ポルコという主人公を作り上げた。彼の理想とするダンディズムがここにある。
「良い奴はみんな死ぬ」
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」
「こっちの国は人生が少し複雑なのよ」
 印象的な言葉が印象に残る。エンディングの加藤登紀子の「時には昔の話を」の曲がまたかっこいい。大好きな作品だ。 
紅の豚
(私の評価★★★★☆)

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