真田広之 大竹しのぶ 鹿賀丈史「麻雀放浪記」

麻雀放浪記麻雀放浪記
真田広之 大竹しのぶ 鹿賀丈史

角川エンタテインメント 2001-04-25
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 この映画を見て、吉田拓郎の「落陽」の歌詞を思い出した。

女や酒よりサイコロ好きで  すってんてんのあのじいさん…
サイコロころがしあり金なくし  フーテン暮らしのあのじいさん…
ろくでなしの男たち       身を持ちくずしちまった(吉田拓郎「落陽」)

 この歌詞そのままの勝負師たちがこの物語の主人公。敗戦直後の東京を舞台に、その日暮らしで、ひたすら麻雀を打ち続け賭博におぼれる勝負師たちの生き様を描く。博打に負けスッカラカンになり、金ほしさに恋人の家の所有権を賭けたり、挙句のはてには恋人を吉原(風俗)へ売る賭けをしたりと、博打におぼれ倒錯した世界が広がる。鹿賀丈史の迫真の演技と、高品格大竹しのぶの味のある演技が印象に残る作品だ。
 常識社会に生きるわれわれが普段接することがない、「あちら側」「向こう側」の世界がかいま見れる作品だ。ただし「この世界が最高、男のロマンだ」という気にはさらさらなれない。1984年のモノクロ作品。
(私の評価★★☆☆☆)
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